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【篠原菊紀教授監修 いきいき脳楽エイジング】

「終身介護」 本当に終身?

近年、介護付き有料老人ホームの数が増えています。ほとんどが「終身介護」を売りにしていますが、「終身介護」とは、本当に最期までそこで介護を受けられるということなのでしょうか?

もちろん、利用料の滞納のような場合は利用者に一方的に責任があるため、退去を命じられても当然かもしれません。しかし長期の入院や、痴呆症による問題行動が発生した場合にも、老人ホームが利用者に対して契約の解除を申し入れることがあります。

長期の入院の場合には、老人ホームには実際に住んでいなくなりますが、契約期間中の部屋代や管理費などが免除されず食費なども一部減額されるに過ぎない例が多いようです。そして、入院がさらに長期に及ぶとわかった時点で退去ということもあるようです。

認知症の場合は症状の進行によって「他の入居者の生命や生活に危険を及ぼす危険がある」とされることがあります。有料老人ホームによっては「禁止事項」の1つに指定され、その場合には退去通告という例もあります。しかしこの判断は必ずしも客観的なものとは限らず、不透明さを拭えません。

他の入居者とのトラブルが退去の理由とされることもあります。他人同士の集団生活では起こり得ることですが、その場合も施設運営上の判断をするのはあくまで施設側で、利用者はそれに従わざるを得ないようです。

安心して暮らせるはずだったのに途中で退所せざるを得なくなっては、本人、家族のどちらにとっても経済的・精神的打撃は大きなものです。そのような事態を避けるためにも、予め退去の要件やこれまでの具体的な事例をよく確認すべきです。

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