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【篠原菊紀教授監修 いきいき脳楽エイジング】

介護付き有料老人ホームの多様化

かつては高額といわれていた有料老人ホームもかなり費用が下がってきました。また、急速に加速する高齢化社会の個人の多様なニーズに応えて、さまざまな形態のホームが登場しつつあります。

有料老人ホームのなかでも、「介護型有料老人ホーム」は特に人気があります。介護が不要な方と要介護の方が共存する最も一般的な形態で、ホームが自ら介護サービスを提供してくれるため、別個に介護サービスを契約する必要もありません。日常生活全般にわたって包括的に支援をしてくれるため安心できるという点が人気です。

「介護型有料老人ホーム」は以下の3つの形態が一般的です。

1.グループケア型
 施設の階によって入居者の介護度を区別する。例えば、認知症患者、要身体介護者、自立者、といった形。同じ介護状態の入居者で集団生活するため精神的な負担が少なく、安心できる。しかしその反面、対人関係にトラブルも起きやすく、要身体介護の階にスタッフが集中してしまうなど、階による職員の人数配置にばらつきが起きやすいというデメリットがある。

2.ユニットケア
 5〜9人の少数単位で介護状態別に専任の担当者をつけて専門的なケアを行う。ユニットケアの条件として、グループ毎に風呂、キッチン、リビングが設置される。介護状態に応じたケアが受けられるため、特に認知症のケアに適しているが、デメリットは入居者のトラブルなど対人関係問題が起きやすいということ。

3.混合型
 介護状態に関わらず、認知症患者、要身体介護者、要見守り、自立者などさまざまな人が自分の好きな部屋を選択して入居する形式。入居者同士の人間関係は、大きな集団で生活するため比較的良好。入居者同士が互いに助け合うというメリットもあるが、デメリットは個々の状態に応じたきめ細やかな対応が難しいという点。

以上のように、どの形態にもそれぞれメリットとデメリットがあります。入所時の精神的・身体的な状態や、個人の趣向に合う形態を選ぶことが重要でしょう。

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